2008/9/10 水曜日

HD3870で動画再生支援(ベンチマーク編)

早くやれ!ってさんざん言われていた『動画再生支援機能』について実験を行ってみましたので、(背景編)、(導入編)と(ベンチマーク編)の3パートに分けました。

HD3870で動画再生支援(背景編)
HD3870で動画再生支援(導入編)

 はい、お待ちかね。ベンチマークです!

これまで紹介してたMedia Player Classic Homecinema(以下MPCHC)を用いて動画再生支援機能の効果のほどを調べてみました。

ベンチマーク条件

『共通項目』
[CPU]Pentium Dual-Core E2200@定格
[Memory]DDR2 800 Firestix 1G×2@定格
[M/B]Gigabyte GA-EP45-DS5
[HDD]Seagate ST3320613AS
[Power]Enemax Liberty 500W
[VGA]HIS Radeon HD3870 IceQ3
[OS]WindowsVista 非SP1
[RoomTemp]24℃

OSはクリーンインストール直後にCatalyst8.8をインストール。CPU使用率と物理メモリ使用量はCRN Monitorにて記録。記録間隔は1秒おき。

Media Player Classic Homecinemaのバージョンは1.1.666.0を使用しました。検証に用いた動画は映画『STEALTH』のトレーラ。1920×1080といわゆるフルスペックハイビジョンの動画で、圧縮コーデックはH.264です。

ステルス

動画再生支援OFF

まずは、動画再生支援機能がOFFの状態での測定。 用いたCPUはデュアルコアなので、それぞれのコアの使用率を別々に測定しました。また、物理メモリの使用量の測定も行いました。

動画再生支援機能OFF

グラフからわかるように、CPUの使用率は激しく変化しており、10%台のところもあれば、70%を超えているところもある。平均値は39.9%であった。フルスペックハイビジョンの動画としてはかなり負荷が少ないのはトレーラが見やすいように圧縮しているからかもしれませんね。今回は用いてませんでしたが、京都アニメーションのAirのOPなどは常にCPU使用率が100%になってしまって、音声と映像がズレてしまってました。 (CPU使用率が高すぎてデータが正確にとれませんでした)

動画再生支援ON

では、動画再生支援機能をONにすると…

動画再生支援機能ON

桁違いとはこのことですね。CPU使用率の平均は驚きの4.6%!MPCHCを起動し、動画を再生していない状態(アイドル状態)でのCPU使用率が0~3%なので、動画の再生にCPUに負荷がほとんどかかっていないと考えられる。いかにグラフィックボードの動画再生支援機能が強力かがわかる結果となりましたね。

なお、物理メモリについては動画再生支援のON/OFFでほとんど違いが見られませんでした。むしろ、シーンによってメモリ使用量が変化するのが興味深かったです。

消費電力について

自作関連の雑誌記事とかではCPU使用率に注目しているものばかりで、消費電力について考察しているのを見たことがなかったので、調べてみました。

測定にはZALMANのMultiFan Controller ZM-MRF2の消費電力表示機能を用いました。DVDドライブが複数台ついていたりと若干消費電力が多めの構成になってますので、絶対的な消費電力値ではなく、相対的な消費電力の変化を参考にしてもらえれば良いかと思います。また、ロガー機能はないので、目に頼った人力記録です。

まず、MPCHCを起動し、動画を再生していない状態(アイドル状態)では101Wでした。

動画再生支援がOFF状態では消費電力は平均で118Wとなり、値は110W~120Wの間で変動していた。自分の想像では動きが激しいシーンで消費電力が多くなると思ってましたが、以外にも消費電力が少なくなるのがテロップシーンと動きの激しいシーンでした。予想ですけど、激しいシーンでは『動き補償』や『画面間・画面内予測』など複雑な処理を用いずに画面全体を書き換えちゃってるのかもしれませんね。

動画再生支援機能による消費電力変化

では、動画再生支援がONではどうなったかというと、平均消費電力が109Wでした!平均と書きましたが、実はこの値は変化せず、ずっと109Wで一定でした。動画再生支援がOFFのときの最低値よりも消費電力は小さい結果となりました。やはり、動画再生専用のハードウェアの方が効率よく動画を再生できるようですね。

あまり話題になることがない動画再生支援機能使用時の消費電力ですが、CPUに負荷がかからないことで、消費電力が減ることがわかりました。ただし、今回はRadeon HD3870にて測定を行いましたが、他のグラフィックボードにおいて同じように消費電力が減ることを保証するわけではありませんのでご了承ください。

まとめ

 動画再生支援機能は確かにCPUの負担を大幅に減らすことができた。今回用いたCPUはデュアルコアでしたが、これならCeleronなどシングルコアCPUでもフルスペックハイビジョンの再生も可能かもしれません。ただし、今話題のシングルコアCPU Intel Atomだと動画再生支援機能を用いてもかなり厳しいようなので、ある程度の性能がCPUに必要なようだ。 消費電力も少なくなったので、低消費電力な構成でHTPCを組むにはお勧めと言える。

Atomを極限まで活用! 静音性を活かした地デジPCとして使う – ASCII.jp
http://ascii.jp/elem/000/000/164/164539/

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