2016/4/7 木曜日

【レビュー的な何か】Seagate ArchiveHDD ST8000AS0002【SMR検証】

ST8000AS0002

気づけば、数年ぶり(?)の【レビュー的な何か】。最近は動画編集をすることもほとんどなく、HDDの容量や転送速度に困ることもほとんどなかったため、最新のHDDを購入することがほとんどなかった。だが、データは地味に増えていくもので、一眼レフのデータを保存している2TB HDDが圧迫されるようになってきた。そこで、4TBのHDDを購入しようとPCパーツ屋へ行って価格調査をすると、6TBとそれほど価格が変わらないではないか!どうしよう、どうしようと悩んでいたところ、衝撃的な品を発見した。SeagateのArchive HDDシリーズの8TBモデル『ST8000AS0002』が特価で2万円台前半で販売されている!!しかも、日本シーゲートが8TBキャンペーンなるものを開催している。

オープンキャンペーン| シーゲイト
https://www.seagate-campaign.com/8tb/

これは買うしかない!というわけで、計画の2倍もの大物を買ってしまいました。

でもって、レビューだが「固定ネジの位置がマニアック」だったり、通常のCrystalDiskMarkのベンチマークは他の多くの方が行っているので今回はまとめる時間も無いし、パス!代わりに下記の記事で気になっていた件を検証してみた。

最安の8TB HDD「ST8000AS0002」をテスト、SMR技術を再確認 – AKIBA PC Hotline!
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/mreview/rental/20160229_737407.html

近年の高密度記録HDDでは読出ヘッドと比べ書込ヘッドの微細化が難しくなってきており、Archive HDDシリーズでは書き込み時にトラックの一部を重ね書きする『Shingled Magnetic Recording (SMR)』が採用されている。非常に高密度な記録が可能であり、読み出し性能には影響を与えないと素晴らしい方式なのだが、書き込み時にには重なったトラックも書き直さなければならず、特にランダム書き込み時には大きなパフォーマンス低下が発生してしまう。

上記AKIBA PC Hotline!の記事によるとCrystalDiskMarkではSMRによる影響の有意差が見られないが実際のファイルコピーにおいてはベンチマークと異なる結果が得られたとしている。今回はその件をちょっと検証してみた。

ちなみに、今回の検証は時間がほどんどないためいずれのベンチマークでも試行回数が1回しか取れておらず、検証環境も普段使いのPCといい加減です。大体の傾向が見れれば良いかなと思っています。TiB級のベンチマーク行うと1試行で1日かかりますので、勘弁してください…

ST80000AS0002_018ST80000AS0002_019

まず、CrystalDiskMark 3での検証だが、通常のデータサイズ500 MiBと、かなりデータサイズを大きく取った2 TiBでは目立った低下がみられないどころが、データサイズが大きいほうが書き込みが早くなっている。AKIBA PC Hotline!の記事を見て、データサイズを大きくしていけばどこかで、パフォーマンス低下の閾値が見れるかと期待していましたが、ダメでした。

そこで、次はWindows上での実際のファイルコピーテスト。AKIBA PC Hotline!の記事では「1ファイル4GB前後の動画が約2.7TB」の全データをコピーしていたので、ファイルサイズと合計サイズを変化させて、これを少し詳しく検証してみました。

さすがに、全条件を手動で行うととんでもなく時間がかかるので、Lansen氏が公開しているCopySpdBenchを使わせて頂きました。

ファイルコピー速度計測ツール公開 – Lansenの現実逃避日記
http://d.hatena.ne.jp/Lansen/comment/20081003

WindowsAPIのCopyFile関数を使用していますので、エクスプローラ上でのコピーと近い結果が得られていると思います。

ST80000AS0002_020

上記がテスト中の画面です。1MiBのファイルを100万個コピーするテストではコピーに10時間以上(さらにテストファイル生成に同等の時間がプラスα)かかっているのがお分かりいただけるかと思います。さて、苦労話は置いといて、上記テストで取得したデータをまとめると以下のようになった。

st8000as0002_filecopytest

おおよその傾向としては、「ファイル数が多い」と遅く、「合計ファイル容量が多い」と遅いといったところでしょうか。AKIBA PC Hotline!の記事ではファイルサイズ4GBで合計2.7TBのコピーで56MB/secとなっていましたが、値が半分程度となっているのはあちらは別なHDDからのコピーだったのに対し、CopySpdBenchでのコピーは同一HDD内で行って、読み書きが同時に行われたからではないでしょうか?また、AKIBA PC Hotline!の記事では「100GB程度のデータであれば極端な速度低下は発生しない」としていましたが、今回の検証ではたとえ10GBや1GB級のデータでもファイルサイズが小さければ速度低下が発生しており、この記述を否定する結果となりました。デジカメを使用していれば10MB程度のJPEGが1000個で10GBと言うのは実使用上で十分に在り得ると思いますので、注意が必要かもしれません。

SMRではない通常のHDDで同一のベンチマークを行ったことはありませんので、本当にSMRの影響かどうかは、さらなる検証が必要かと思いますが、CrystalDiskMark上では現れない差が実使用上で発生するのは確かのようです。

※上記記事内ではMiBやMBを使い分けています。紛らわしいですが、TiB / TBオーダーでは誤差がかなりのものになりますので、このようにして表記しています。

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